イオンのブラックフライデー。
クリスマス、バレンタイン、ハロウィーンと、西洋伝統文化から商業的に都合の良い一面だけを抽出して取り入れてきた美しき日本。
今度はなぜか「ブラックフライデー」。2016年から国内の大手小売店が始めたらしいね。
そもそも、「Black Friday(ブラックフライデー)」はアメリカの用語で、「Thanksgiving(感謝祭・サンクスギビング)」(11月第4木曜日)の翌日の金曜日のこと。
Thanksgiving用ギフトの売れ残り&クリスマス用ギフトの販売のため、小売店が一斉にセールを始めて大パニックになることから、メディアが皮肉を込めて「ブラックマンデー(1987年の株価大暴落事件)」に似せた名前をつけたのが由来。
日本で言う初売り&福袋パニックに近い。
日本に「Thanksgiving(感謝祭)」はないのに、なぜかブラックフライデーを先に取り入れちゃった日本の小売業界。
しかも、11/23(木・祝)に「フライングスタート」って…、もはやフライデーじゃないし。たまたま勤労感謝の日だから前倒ししただけだよね。
今年(2017年)になって政府や関連団体が毎月最終金曜日を「プレミアムフライデー」と銘打って、定時退社&消費喚起のキャンペーンをしてるぐらいだから、「●●フライデー」っていう言い回しがしばらくいろんな業界で流行るかもね。「牛丼ウエンズデー」とか「恋愛チューズデー」とか「焼肉ホリデー」とか。
ブラックフライデーが日本で始まったということは、順番は逆だけどThanksgivingも日本で始まるかもしれない。もちろん、本場アメリカの「普段離れている家族が集まって七面鳥を食べる」から、商業的な部分だけを抜き出した何らかの新しい形で。
KFCジャパンによって、アメリカには存在しない「クリスマスはチキンを食べる」文化が日本だけで定着したように、Thanksgivingもメディアや大手小売店が煽って始めるんだろうね。
「11月23日・勤労感謝の日はサンクスギビング(←破綻してる)。いつもお世話になっている上司にプレゼントを贈る日」
とか
「11月23日・勤労感謝の日はサンクスギビング。あなたが就職するまでサポートしてくれた両親にプレゼントを贈る日」
とか
「11月23日・勤労感謝の日はサンクスギビング。クリスマスは子どもにプレゼントを贈る日。サンクスギビングは両親にプレゼントを贈る日」
とか。
全部ウソです。「毎日がホリデー」の僕です。
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