「告白」大嫌いなストーリーなのに大満足!

2010年7月14日水曜日

45_映画・音楽・読書

t f B! P L
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三渓園。
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「告白」を見た。
10点満点。素晴らしかった。
「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」などでおなじみの、“ストーリーを丁寧に語れる映像派”中島哲也監督の最新作。
ストーリー自体は、いい人やいいことがほとんどなく、嫌悪感を抱かせる人物や出来事ばかり。
僕が最も嫌いな“希望のかけらもない暗いストーリー”。
ただ中島哲也監督の語り口があまりにも絶妙で、がっつり引き込まれてしまった。
中島哲也監督の話になると毎回言っていますが、原作モノを映像化するのって、非常に高いクリエイティビティが必要。
ベストセラー原作のストーリーをただなぞって、2時間に収まるように加工する作業しただけて「脚色」と呼んでる駄作が多い中、中島哲也監督作品は真の映像化のための脚色をしている。
通常、原文の“心理描写”や“読ませる行間”は、映像化によって失われるが、中島哲也監督は映像でしか表現できない“心理描写”や“読ませる行間”をふんだんに盛り込んでくる。
観客に対して、どの情報をどのタイミングでどのような映像手法で伝えるのか、がとにかく絶妙。
「小説」という、文章で完結している芸術作品を、なぜわざわざ映像化するのか? どういう新しい価値を産み出せるのか? ということを中島哲也監督は真剣に考え抜いている。それには、たとえ原作があっても、ゼロからの産みの苦しみを伴う。
「ベストセラーの小説に売れっ子ジャニタレ使えばヒットします」っていうチャラい広告代理店的な発想じゃないんです。
こんなに不快な物語に、こんなに魅せられるとは思わなかった。中島哲也監督恐るべし。日本映画界の宝。
最後になりましたが、松たか子をはじめとした俳優陣も素晴らしかったです。
dygoの満足度:A
全部ウソです。
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