ぢブリ最新作「ゲロ戦記」(前編)

2006年9月18日月曜日

06_ウソ日記

t f B! P L
gerosenki01
♪こ~ころをなに~にたとえよぉ~
先輩に呼ばれ、渋谷の呑み屋で食事をした帰り道のことだ。
帰りの東横線車内、中目黒を過ぎたあたりでおなかが急に痛くなった。
「いかん、絶対に家までもたない!」
衝動的に自由が丘で下車。
夜の11時半ということで、きれいなトイレのあるビルはほとんど閉まっている。
だが幸いにも、自由が丘にはいつもお世話になっている友人のオフィスがある。
友人に電話。すでに彼の事務所は無人だが、セコムのキーを教えてもらい侵入。
トイレに直行。持つべきものは友達だ。
かくして私はゲリラ戦に突入するのである。
30分経過。
ゲリラ戦がなかなか止まらない。
腹痛がおさまらない。
こんなにひどいのはめずらしい。
トイレに座りっぱなしで深夜12時の鐘を聞く。
その時、急に首の後ろあたりが「カァ~ッ」と熱くなってきた。
目に☆星☆が出てチカチカする。
うぅぅ、気持ち悪い。吐き気だ。
エアコンもない熱帯夜のトイレの中、油汗がにじむ。
ヤバイ、吐く。だがトイレに座ったままで吐くと、下ろしたパンツにゲロが…。いかん!
何かエチケット袋の代わりになる物はないのか? 探すんだ、マクガイバー!
ギリギリ手の届くところに、トイレットペーパー12個入りのビニール袋があった。
4個ぐらい残っていたがそれを全部取り出し、エチケット袋として確保。
gerosenki02
やばい、目が回ってきた。
激しい下痢、腹痛&吐き気、まさか…食中毒?
駄目だ、動けない。死ぬかもしれない。救急車を呼ぶしかない!
おろしっぱなしのパンツのポケットからケータイを取り出し911をダイヤル。
「お客様のおかけになった電話番号は現在使われておりません」
ノォォォォォォォォォ~ウ!!!!
あぁ、違う! ここは日本じゃないか。119番だぁ!
つながった。
相手「救急ですか消防ですか?」
dygo「きゅ、うきゅうです」
相手「住所はどちらですか?」
dygo「めぐぅっ、ろく、じゆうがぼぁぁぁ~~~~~~」
話ながら吐いた。トイレットペーパーの袋に。
相手「……」
dygo「す、すいません、今吐いでぐぉぶゎ~~~」
相手「…………」
dygo「失礼しました。今吐いてました。目黒区自由が丘4の21の…」
気づいたこと。119番のオペレーターは、かけてきた人が「グェ~!!」とうなっても「だ、大丈夫ですかぁ?!」と、取り乱して聞いてきたりはしない。あくまでも静かに応対する。
全部ウソです。そしてウソは次回に続きます。

自己紹介

自分の写真
11/21生まれのA型
美しいウソが大好物
笑う門には福来たる~♪

DYGOに応援メッセージを送る!

名前

メール *

メッセージ *

ウソを検索

積み上げたウソ

人気の投稿

QooQ