「バベル」嫌いなんですよ、こういうの。

2007年6月29日金曜日

45_映画・音楽・読書

t f B! P L
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バベルよりもガエルでしょ。
高級料理にしても名画にしても名文学にしても、自分の肌に合わなかったらしょうがない。
「バベル」もそう。「こんなのクソ映画だ!」とはまったく思わない。だってよくできてるもの。演技も映像も素晴らしくてゾクゾクするし、2時間20分の密度も濃く、まったくダルいとも思わなかった。音楽もすごーくいい。菊池凛子がオスカーにノミネートされたのもうなずける。
ただ、こういう話が嫌いなだけ。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の前々作「アモーレス・ペロス」も、まったく同じ理由で好きではない。
監督がどういうメッセージを伝えたいのかは別として、見てる側の僕としては「人生ってつらいよね」「人って薄情だよね」「真面目に生きてても運が悪かったらおしまいだよね」といった、ネガティブなメッセージしか感じ取れなかった。
例えれば「美声で饒舌に語られるイライラする話」。
「アモーレス・ペロス」が大好きな人ならバベルも気に入ることでしょう。
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ついでに「バベル」を見て思い出す、暗くて好きになれない映画と、暗いけど好きな映画をリストアップ!
●「バベル」が好きな人に自信を持ってお薦めする、暗くて好きになれない(出来の良い)作品。
「アモーレス・ペロス」(バベルの監督のデビュー作。)
「クラッシュ」(これもバベル的。誤解の連鎖反応が生み出す不幸に閉口。)
「奇跡の海」(「ダンサーインザダーク」の監督。奇跡もへったくれもない。)
「道」(フェリーニの名作。女の子がかわいそうで見てられない)
「アンジェラの灰」(貧困と理不尽な境遇。)
「スウィートヒアアフター」(「バベル」の東京編の煮え切らない結末に、この作品を真っ先に思い出した)
「木靴の樹」(僕には3時間の苦痛)
「海の上のピアニスト」(「ニューシネマパラダイス」の監督)
●暗いエピソードを散りばめつつも、希望や優しさが見える好きな作品。
「トト・ザ・ヒーロー」(超名作。DVD化されてないのが不思議。)
「わが街 セントルイス」(「オーシャンズ11~13」「トラフィック」のソダーバーグ監督の隠れた名作。DVD化されてないのが不思議。)
「嫌われ松子の一生」
「ライフイズビューティフル」
「サイダーハウスルール」
「ニューシネマパラダイス」
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ちなみに、僕の周りの女性達は皆、いつのまにかブラピからガエルへ鞍替えしていました…。これこそが「バベル」でイニャリトゥ監督の訴えたかった“世のはかなさ”なのかもしれません。
評価:C(完成度の非常に高い映画。ただ全然好きになれない。)

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