「ブルーマンショー」感動しなくてゴメンナサイ

2008年9月13日土曜日

06_ウソ日記

t f B! P L
TS3K1137_blueman
ポスターに落書きしてdygo化。
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ブルーマングループの日本公演を見た。
それなりにおもしろかったけど、感動するほどではなかった。
●感動した点
・打楽器を中心とした、リズムのかっこいい音楽パフォーマンス(生演奏のバックバンドも素晴らしい)。
・「ブルーマン」というそもそものコンセプト。スキンヘッドの青い人達が何かやる、っていう一番最初のコンセプト。ブルーマン以外にブルーマンはできない、っていうオリジナリティ。
●気に入らなかった点
・「一貫性のある明確なテーマ」が見えない。
良く言えば、「戦争反対」とか「エコロジー推進」「イルカは友達」とかのわかりやすいテーマを押し付けがましく主張するわけではないから、さっぱりした気分で見ていられる。悪く言えば、「目的不明のイタズラの寄せ集め」以上のものを感じない。「よくできた現代アート風ストリートパフォーマンス」をスケールアップしてステージに持ってきただけにしか感じなかった。
・純粋に「笑えるパントマイム」を求めるなら、ブルーマンは一番の選択肢ではない。
もっと計算されていて大爆笑できるパントマイムの集団は他にたくさんあるだろうし、チャップリンの映画の方がもっと簡単に笑える。
・パフォーマンスにオチがない。
主張のないアクロバティックなイタズラをするのだが、そこに目的もオチもない。別に「オチがないものはダメ」と言うつもりはないが、すごく抽象的な現代アートっぽくて、僕の好みではない。
・「客をあおる」「客と一体になる」といったところがブルーマンの魅力、と言われているわりには、「平凡な客いじり」を超えていない。
遊園地の仮面ライダーショーでショッカーの戦闘員が観客の子供達をさらう方が強烈にインターラクティヴだし、優れたミュージシャン(和洋問わず)のライブの方が客との一体感という面でも勝っている。
・「観客が日本人である」ということ。
言葉が使われる場面では、かなりちゃんと翻訳されていたが、それでもやはり日本人に通じないギャグがあった。あと、盛り上がり方もやっぱり日本人だから、ちょっとおとなしい。
・真後ろの若い女性の「知ったかぶり笑い」が異常にうるさかったので、こっちの気持ちが萎えた。
明らかに「面白いから笑っている」のではなく「ブルーマンだからこれは面白いということなんだろう」という自己暗示で高笑いしていた。日本のお笑いとかバラエティとかで使い古されたようなギャグの場面でも、ブルーマンがやっているというだけで「え~! どうなってるの? 今のどうなったの?」とか「え! え! すご~い!」「あ、さっきのはそういう意味か! つながってたんだね~」とか、すごいでかい声で言う。その女性の年代と身なりから判断すると、ブルーマンとまったく同じ系統のギャグを、ドリフターズやひょうきん族やダチョウ倶楽部がテレビでやっているのを見たことがないはずがない。ありえないオーバーリアクションはやめてほしい。例えば風俗嬢が、身長155cmの小柄な男性客の小さなちんこを見た時に「うわ~おっき~い、こんなにおっきいの見たことない…。全部入るかな~。壊れたらどうしよ…」とか言ったら、それは適切なサービスではないでしょ。本人だって自分のサイズは自覚しているだろうから。むしろそういうウソっぽいことを言わずに、プレイがひとたび始まってから、とても気持ち良いかのようなリアクションをすれば充分なのだ。
基本的にはどこでどう笑おうが観客の自由、という意見だが、真後ろの彼女のリアクションは完全に常軌を逸した「作られた不要なリアクション」だった。
結局、ブルーマンの魅力って「パフォーマンスのクオリティや意外性」にあるわけではなく「世界観」にあるのだなと思った。
抱腹絶倒のパフォーマンス、アクロバティックなパフォーマンス、意外性のあるパフォーマンスだったら、ブルーマン以外のマジックショー、ミュージカル、サーカス、喜劇、を見に行った方が楽しめるだろう。
なんだか強烈なブルーマン批判みたいになってしまいましたが、ブルーマンが悪いわけではありません。自分の好みと期待とにマッチしなかっただけ。
ほかのお客さんはみんないい笑顔で会場をあとにしていたようなので。
あと「アメリカでアメリカの観客と一緒に見てたらもうちょっと楽しめたかも」という後悔はある。
例えば、ビリージョエルのコンサートでも、アメリカでは最後に名曲「ピアノマン」を観客が大合唱するので涙が溢れるけど、日本だと普通にビリーが歌うだけで終わるのでちょっとだけ寂しい。もちろんビリーのせいじゃないし、じゃあ日本の観客が「悪い」のかというと、そういうわけでもない。これはもうしょうがないこと。
結論。「ブルーマン日本公演」はお薦めしません。もしどうしても気になるなら、アメリカで見ましょう。
dygoの満足度:C(ブルーマンが悪いんじゃないんだ、自分の汚れた心のせいだ)
全部ウソです。僕は風俗に行かないので、文中に出てきた例えが的外れだったらスミマセン。

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