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45_映画・音楽・読書
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「インセプション」を見た。
「メメント」「ダークナイト」「インソムニア」「プレステージ」と、ダークで小難しい仕掛けが大好きなクリストファー・ノーラン監督作品ですが、良くも悪くもノーラン監督節全開です。
仕掛け、緊張感、ビジュアルは最高。でも心がないので何にも残らない。
●気に入った点
レオ様、渡辺謙の演技。素晴らしい!
テンポよく、途切れない緊張感とナイフのような映像表現はさすがノーラン兄さん!
ディカプリオは、もともと顔つきも鋭いし、アイドルは完全脱皮しているので、そろそろサイコ・キラーみたいな悪役をやると、ジョニー・デップやジャック・ニコルソンみたいな怪優として50~60歳になってもハリウッドで活躍できる存在になれるんじゃないかな。
渡辺謙の英語は、サラッと早く話すので聞き取りづらい箇所が多々あり。決して日本人訛りというわけではなく、彼独特のアクセントに問題あり。本人は長いこと米国在住だから英語を話すことに小慣れてるつもりかもしれないが、聞き取りにくいのはちょっと…。例えば、シュワルツェネッガーはドイツ語訛りはきついけど聞き取りにくくはない。
発音だけで言うと、真田広之の英語は相当レベル高い。聞き取りやすいし、感情の込め方もうまい。
●気に入らなかった点
登場人物の感情と行動に「人情」や「善意」をあんまり感じない。
この人の作品って、いつも登場人物に心がないんだよね。なんか冷たい。
一見「愛情」ゆえの行動に見えても、実は「執着心」「成功欲」「嫉妬」「独占欲」だったりする。
「メメント」「プレステージ」がいい例。
「ダークナイト」でも、ブルース・ウェインの恋愛面での行動はけっこう微妙。ただ、ジョーカーという究極変態ヒールがいるから気にならないけどね。
「インソムニア」なんかは、浅い愛情とかの要素がないので、暗いけどけっこう好きだった。ダークナイトでも見られる「葛藤」がバランスよく表現されてた。
完成度は高いのは認めるけど、なんか冷たいので2回も3回も見たくなる魅力を感じない、という結論です。
というわけで、完成度の高い「メメント2」ですこれは。
なんだか文句が多くなりましたが、ノーラン作品はいつも楽しみで、毎回見に行っちゃうんです。
dygoの満足度:C
全部ウソです。
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