蒙古斑(もうこはん)Designed by Jean Paul Gaultier

2005年10月19日水曜日

06_ウソ日記

t f B! P L
gaultier
雨の日、ジャンポールゴルチエの靴を履いていた。靴底には溝が一切ないので雨の日はよく滑る。
自由が丘の某ビル2階にある大石餃子団(激ウマ)を食べて階段を降り始めた時、足を滑らせてすごい勢いで最下段まで滑り落ちた。ジャッキーチェンの映画で倒される悪役並みに鮮やかに。
怪我しなかったのは奇跡。骨折か靭帯切断してもおかしくないほど。
お尻を強打したけど、肉が無駄に厚いのが幸いした。
翌日、思ったとおりお尻に紫のアザが。ちょっと右にずれてるが見事な蒙古班だ。
鏡の前で尻を突き出してしばらく見とれてしまった。痛い。
ここで、好評の米国文化トリビアを…。
「アメリカ人は蒙古班を知らないので気をつけろ!」
今からちょうど10年ほど前、東洋人夫婦の子供を任された白人ベビーシッターが蒙古班を虐待の跡と勘違いし、児童保護施設に通報するという事件があった。そこまでならまあしょうがない。酷いのはその後だ。両親が「それはアジア人特有の蒙古班ってやつだ」と主張しても児童保護施設が「なんだそりゃ。とにかく虐待の事実がなかったと証明できるまで子供は返さない」と取り合わなかったこと。それで数週間ぐらい子供に会わせてもらえなかったんだよ。人種のるつぼの国の児童保護のスペシャリストが蒙古班を知らない。知らなくても、調べりゃ5分でわかることなのに調べようともしない。あ~恐ろしい。
確かに蒙古班なんて、本当に知らない人にとっては「アジア人の20%は生まれつき空中浮遊ができるんです」って言われているのと同じぐらい信用できない話なんだろうけどね。
一般的なアメリカ人は東洋人独特の体質について、そんなによく知っているわけではないので注意したほうがいいです。
20歳の時、酒で真っ赤になった僕の顔を見て「うわ、大丈夫か?」と聞いてきた白人の友人に「あ、見た目ほど酔ってないから大丈夫。アジア人は赤くなる体質の人が多いんだよ。」と答えたことがある。そしたらその白人の学生は翌日、他の白人の友人達に「昨日さ、こいつ(僕を指して)めちゃくちゃ酔っぱらっててすげー支離滅裂なこと言ってたんだよ。“酒飲んで赤くなるのはアジア人だからなんだよ~”だってさ。すごい学説だろ。アッハッハ!」と得意そうに話していた。
絶句。
「ほとんどの東洋人はアセトアルデヒド分解酵素の働きが弱いため」なんて説明できる知識と英語力が僕にあればよかったんだろうけどね。アジア人の多い南カリフォルニアで育った中流家庭出身の18歳の大学生でさえこの程度なのだから田舎の普通のアメリカ人はもっと酷いことでしょう。
真面目な話、アメリカで薬を買う時や医者にかかるとき(特に妊娠時や出産など)は気をつけましょう。アジア人の体質を知っているとは限らないので。
全部ウソです。

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