「パンズ・ラビリンス」エルム街の禁じられた遊び

2007年10月24日水曜日

45_映画・音楽・読書

t f B! P L
pan's_labyrinth
Hello. I am Princess Moanna...
アカデミー賞6部門ノミネート、うち3部門受賞のメキシコ・スペイン・アメリカ合作映画。
スペイン内戦の時代、最前線に務める超冷血な大尉のところに、再婚相手である母とその娘が半ば強引に連れてこられるところから始まる。その最前線の不穏な空気と、愛のまったくない継父の態度に黙って耐えながら、好きな童話に没頭する少女。ある日、その少女の前に本物の妖精が現れ…、ってな感じ。
巷では「ダーク・ファンタジー」なんて言われているから、「ハリーポッター」「ロード・オブ・ザ・リング」「ナルニア物語」みたいなやつのエグい版、と思いがち。
ところが、この映画「ファンタジー」というよりは、けっこうリアルな「ドラマ」です。
どちらかと言えば、80年代のNHKドラマ「おしん」とか「シンデレラ」とか「禁じられた遊び」などの、“逆境や時代に翻弄される少女の物語”の系統に近い。
乱暴な例え方をすれば「禁じられた遊び+エルム街の悪夢」。
この映画に出てくるグロシーンは、よくできたホラー映画並みにグロい! そして怖い! PG-12指定なのも理解できる。いや、R-18でもいいぐらい。夜おトイレに行けなくなります。
THXの劇場で見たので、屋敷のきしむ音、妖精の羽の音、人の悲鳴、殴打の音、銃声、音楽など、すべてが体に響いた。映像美だけでなく、音にも注目(注耳?)の作品。
ハッピーになる感じの作品ではないけど、ドラマ性の高さと、映像の美しさ(グロさ?)とのバランスもよくて「映画を見た!」という気持ちになれた。
dygoの満足度:A(重い話なのに久しぶりに大満足)

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