「ラスベガスをぶっつぶせ」をぶっつぶせ

国営昭和記念公園のチューリップ。
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「ラスベガスをぶっつぶせ」を見た。
これは嫌いだ。映画自体のテンポはいいので楽しく見ていられるが、手抜きとしか思えないストーリー展開が好きになれない。
気に入った点
・歯切れのいいケビン・スペイシーのパフォーマンス。
・歯切れのいい映画全体のテンポ。122分が80分ぐらいに感じた。さすが「キューティ・ブロンド」のロバート・ルケティック監督。
・主演のジム・スタージェスがかっこいい。
気に入らなかった点
・主人公のキャラがまったく好きになれない。感情の変化の描写がめちゃくちゃで、説得力なし。描かれている性格に一貫性がない。特殊な能力を自分の利益のために濫用するキャラって、のび太くん以外がやると感情移入できない。
・ヒロインが主人公に惚れる過程がめちゃくちゃ。ヒロインに限らず、映画中のすべてのキャラの行動の動機や心境の変化などがめちゃくちゃ。説得力ゼロ。
・こういった典型的なハリウッド映画は「主人公が障壁にぶちあたる→主人公が自分の能力を駆使して能動的に解決する」というフォーミュラどおりに事が運ぶが、この映画では「主人公が自爆して困り果てる→棚ぼた的な状況で受動的に解決」となっており、なんの感情移入もできず、なんのカタルシスもない。
テレビやビデオでこの作品を見れば、テンポがいいから、スラスラッと楽しめるだろうけど、映画館でこういう浅い内容はゴメンだわ。
世間での評判はいいようですね。僕はギャンブルにまったく興味ないので、その分のバイアスがかかっているのかもしれません。
dygoの満足度：D（見てる間よりも、見終わった後にモヤモヤする）
全部ウソです。ギャンブルはしない僕ですが、ポーカーフェイスを心がけています。