「イカとクジラ」

原題も「The Squid and The Whale」。
グラビアアイドル並みにかわいいラスベガス出身のアメリカ人の友人が「“リトル・ミス・サンシャイン”はつまらなかったけど“イカとクジラ”がすごくよかったわ。お薦めよ。」というので、ロングラン上映中の新宿武蔵野館のレイトショーへ。
まあまあそれなりに見れるんだけど、なんか淡々としすぎててすっきりしなかった。
ジム・ジャームッシュのハズレの作品の時にこういうことがある。
本国での批評家ウケはいいんだよ、この作品。2006年にあらゆる映画祭で脚本賞や監督賞にノミネート or 受賞してる。
この消化不良感、「アイス・ストーム（1997）」を見たときにすごく似てる。
「アイス・ストーム」も「イカとクジラ」も、家族間、夫婦間の不協和音を淡々と細かいエピソードを並べて描いていくという意味ではそっくりだし、評論家の評価がとても高かったのも似てる（ちなみに「アイス・ストーム」のアン・リー監督は「ブロークバックマウンテン」でオスカー獲りましたね）。
「アイス・ストーム（1997）」「普通の人々（1980）」「スウィートヒアアフター（1997）」あたりが好きな人、この映画ぜひ見てください。
映画学生とかが課題で評論文書く時には、書きやすいんじゃないかな。
アンナ・パキン（Xメンのローグ）は相変わらずかわいかった。最高です。
評価：C。（全然退屈はしなかったけど、すっきりしなかったわ～。）