「ミスト」ショーシャンクとグリーンマイルのプラシーボ効果に酔え!

2008年5月17日土曜日

45_映画・音楽・読書

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花の川@国営昭和記念公園。
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日本人の七不思議の1つ。
「なぜ日本人はそんなに“ショーシャンクの空に”が好きなのか?」
いやいや、いい作品ですよ。僕も好きです。
「ショーシャンクは好きですか?」と聞かれて、イエスと答える人が多いならわかるんです。
不思議なのは「今まで見た映画で最も好きなのは?」と聞かれて「ショーシャンク」と答える人が多いことなんです。
わかります? この違い。すごい人気ですよね。
「グリーンマイル」もほぼ同じような感じで、なぜか日本人の間で不自然なほど人気が高い。しかもクリスチャン的な思想が根付いてる国でもないのにね。なぜ? (僕もこの作品も好きだけど、そこまではね。)
さて、今回はその「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」に続き、スティーブン・キング原作×フランク・ダラボン監督コラボの3作目「ミスト」を見ました。
うーん、微妙。どっちつかずなんだよね、この映画。
もともとはフツーのB級ホラー映画になるような題材なのに、ダラボンに力があるせいで中途半端にドラマ性のある、“ちゃんとよくできた作品”になってる。じゃあ「さすがダラボン! これはただのホラーではなく深い人間ドラマだ」と、巷の映画評論が言っているほど深いかというと、そうでもない。テレビの2時間サスペンス・ドラマみたいに陳腐。
「キング作品を映画化するならダラボンに任せておけば間違いない!」ってのは揺るがないんだけど、この「ミスト」が適した題材だったかは甚だ疑問。歌の上手い人が、カバーの選曲を間違っちゃったような。
ホラー映画としても中途半端、パニック状態の人間達を描いたドラマとしても中途半端。
この「ミスト」は、B級ホラー作品として作るのが正解だったと思う。実際、スプラッター描写は秀逸!
ダラボンには、今度ぜひ別のキング作品を映画化してほしい。
で、僕が思うのは「ショーシャンク」を好きな人が「ミスト」を見て、「親子の愛情に泣けました」とか「極限状態に置かれた人間の織り成すドラマに深く考えさせられました」とか言いそうだな~と。
本当にそう思ったならいいんだけどさ。なんか「私の好きな“ショーシャンク”と“グリーンマイル”の監督だから、今回描かれている人間ドラマも深いに違いない」と自己暗示かけちゃったりしてないかな~と。裸の王様心理というか、ショーシャンクのプラシーボ効果というか。
本当に感動したなら別にいいのよ。ただ、もし「ミスト」を見て「ん~、なんかしっくりこないなぁ」と思ったら、正直に「なんか人物描写が浅くなかった?」と言ってくださいね。
皆さんには「遊星からの物体X」をオススメします。「ミスト」とほぼ同じか、それ以上に面白いですよ。
正直なところ、「ミスト」を見た時、「遊星からの物体X」のよくできたリメイクかと思いました。
dygoの満足度:C(ひねくれた言い方になっちゃったけど、嫌いじゃないし、エンディングもけっこう好きでした。)
全部ウソです。霧が発生しているのは僕の心なのかもしれません。

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