あたしにかまわないで！

GreenとGrayの新宿御苑
（GReeeeNとGLAYじゃないよ）
とうとう夏も終わっちゃうのね。
GR Digital IIで撮影して加工。
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新宿でのワンマンライブを終えて山手線で恵比寿へ向かっていた時のことだ。
原宿駅で、鼻にでっかいピアスをした、肉付きのいい若い女性が乗ってきた。
20代前半だろうか。ギャルほど派手ではないが、ちょっと社会に不満があってムスっとしているかのようなオーラ。元ヤン的というか、歌手でいうとアヴリル・ラヴィーン的な…。大塚愛のポップスよりは土屋アンナのロックな感じ。
（と言っても、この時点では僕の視界の隅に映っていた程度なので、これらの特徴に気づいたのはその後。）
僕は車内の真ん中でつり革を持って立っていたのだが、その女性は僕の隣りの隣りに来てつり革を握った。そして電車は原宿駅を発車。
その数秒後、彼女の目の前に座っていた30歳前後の若いにいちゃんが、その女性に席をゆずった。ん？ おかしい。お年寄りじゃないのに…。
若い男が若い女性に席を譲ったということで、一瞬、この2人がカップルなのかと思った。
だけど、ちょっと観察すれば、赤の他人だということは一目瞭然。
（ここで初めて僕がその女性を見る。）
よく見ると、席に座った女性のショルダーバッグにマタニティマークのバッジがぶら下がっていた。
確かにちょっとふっくらとしているが、かなり若いしお腹も小さいので、マタニティマークがなければ妊婦とは気付かれない。
マタニティマーク、素晴らしい！
そして、それに気付いて席をゆずった男性はもっと素晴らしい！
彼のように気付き、そして実際に行動に移す人がいなければ、シルバーシートもマタニティマークも無意味なんだよね。
清々しい気持ちになれた。
ありがとう青年！
と、思いながらぼんやりとその若い妊婦を見ていたら、彼女の着ていた黒いTシャツには白い字でデカデカと「LEAVE ME ALONE（あたしをほっといて！）」とプリントしてあった。


どっちやね～ん！
全部ウソです。僕のおなかもふくらみ始めてから10ヶ月以上経ちます。