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45_映画・音楽・読書
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レッチリのアンソニー・キーディスじゃありません。
監督がメルギブソンであることと、主人公らしき部族の青年がすごい形相をして森の中を走ってる写真。この2つ以外、一切の事前情報なしに鑑賞。
マヤ文明の末期を舞台に、主人公が別の部族の人たちに捕らえられ、戦いながら逃げる。というシンプルなストーリー。
首や腕がぶっとび、血がぴゅーぴゅー噴き出し、いやな感じで刃物が体を貫く描写だらけです。2時間20分もあるわりには、緊張感がありテンポは悪くないです。
ただ、「じゃあ、なにが言いたくてこの映画をわざわざ作ったの?」という疑問が最後まで残りました。
「生への執着」を描きたかったのでしょうか?
そのわりには、マヤ文明の建造物や文化(?)を描写するシーンが無駄に長いです。家族愛(?)の描写にも深みを感じませんでした。
歴史ドラマっぽい描写を入れて“高貴な作品”っぽいイメージを無理やり出そうとしているけど、「本当はただリアルな残酷描写を追求したかっただけ」としか感じられませんでした。
そういった意味では、バイオレンス描写を“娯楽”と割り切って描いた「300」(スパルタとペルシアの戦争を描いた作品)の方がはるかに楽しめました。
映像がパワフルであるところに価値があるからいいものの「監督の自己満足映画」寸前の危険作品だと感じました。
20年近く前の角川映画に「天と地と」という映画があります。「川中島の合戦を迫力ある映像で撮りたい!」という作り手の願望しか見えず、何のドラマ性もない、恐ろしい自己満足映画なのですが、この「アポカリプト」も非常に近いニオイがします。ギリギリそうなっていないのは、やはりメルギブソンには最低限の実力があるということなのでしょう。
ほかに、ケビンコスナーが監督した「ポストマン」という、自己満足映画があります。これは「マッドマックス2」と「北斗の拳」を1万倍薄めたような、腰の抜ける作品です。
評価:C(迫力あるし退屈はしない。でも主題が見えない。)
全部ウソです。ブレイブハートやラストオブモヒカンは大好きですが、グラディエーターにまったく心が動かなかった僕です。
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僕は大好きっすよこの映画。
多分メルギブは「タテマエとして」家族愛の描写を入れただけで
本当に「ただリアルな残酷描写を追求したかっただけ」だと思います。
事実として前作「パッション」なんか
「特殊メイクを極限まで追求してみましたぁぁぁ!」
以外なーんにも無い映画だったし。
恐ろしいことにキリストの生涯とか何をしたかなんて
ビタイチわかんないんですよ、あの映画。
ただ「キリストはもンの凄い拷問で血まみれになって死にました。
殺したのはユダヤの裏切り者です」
ってのがわかるだけ。
特殊メイク好きは狂喜乱舞ですよ(←それは自分だ
個人的には後半の大チェイスシーンだけで腹一杯でしたけどね。
自動車一切使わないでマッドマックスばりのスピード感を出した点は
特筆に価すると思いますが、如何?
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JBRさん
パッションは見ていないのですが、噂には聞いてます。やはりそうなのかメルおじさん…。
確かに後半のスピード感は素晴らしいと思う。それゆえ、あのマヤ文明部分のだるさが…。
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マヤ文明のとこも
「こんなにリアルに再現したんすよ!どうっすか!どうっすか!」
って事で、要は監督の自己満足(w
ただ、他のシーンがちゃんと出来てるので
ダメ映画にならずに済んだんでしょうねぇ(w
後半の大チェイスの果てに敵のNo.2(吹替は青野武を希望)の側頭部に
鈍器で渾身の一撃を見舞うシーンのカタルシスも素ン晴らしかったですが、
絶対ああいうシーンを撮りたい大義名分でマヤ文明選んだだけだと思う…
あと、南アメリカの歴史についてある程度知ってる人だけが
ブルーな気分になるエンディングも特筆すべきかと思います。
(海岸にスペイン人御一行様ご到着~)
ハッピーエンドに見せかけて全然ハッピーじゃないから凶悪…(w
ちなみに個人的に今年一番のダメ映画は
(今んとこ)ジョニデの海賊映画パート3でした。
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JBRさん
がはは! JBRさんの説明はわかりやすいなぁ。これで納得がいった。作品の完成度は高いものの、気分はほとんど角川春樹なんですね。
「パッション」を見たくなりました!