「奇跡のシンフォニー」泣けるけど神頼みなのはマイナス

2008年7月2日水曜日

45_映画・音楽・読書

t f B! P L
R0015276_bashamichi
みなとみらい線馬車道駅。
レンガが気に入ったので。
--------------------
「奇跡のシンフォニー」を見た。
なかなかよかった。いいシーンでは泣けた。
しかし、「確実に泣ける感動作」と期待して見に行くことはお薦めしない。
ここから先は、若干ネタバレっぽい要素があるから、未見の人は読まない方がいいよ。
まず、音楽がすごくいい。
主人公の少年がギターを神業テクで弾くのだが、その打楽器的な奏法はまるでマイケル・ヘッジズ!
と思ったら、本当にマイケル・ヘッジズの「Ritual Dance」が劇中で使われてた。
日本人だと、押尾コータローが似たような奏法で有名。
マイケル・ヘッジズは交通事故により43歳で亡くなっちゃったけど、その2年ぐらい前にライブで見たことがある。1曲目がマドンナの名曲「ラッキースター」のカバーだったのだが、衝撃だった。歌もうまいし、ステージでちょっとした一人芝居を交えたりと、全身芸術家って感じの人だった。
Michael Hedgesの歌うマドンナのLucky Star。すごい!
http://jp.youtube.com/watch?v=wwzrlOrmkKw
さて、話を映画に戻す。
●気に入ったところ
・音楽がいい。
・ポジティブ
・フレディ・ハイモア、ロビン・ウィリアムス、ケリーラッセル…など素晴らしい演技。
・泣けた。
●気に入らなかったところ。
・登場人物の行動は一見積極的だが、結果自体は「神頼み」的なところ。
例えば、ボクシングのチャンピオンを目指す少年の話を、3通りの描き方のどれにするか考えるとする。
(1)毎日必死に練習した結果、彼はチャンピオンになった。
(2)毎日必死に練習した結果、彼はチャンピオンになった。きっと神様も彼を見ていてくれたに違いない。
(3)毎日必死に練習する彼を見た神様が、彼に特別な力を与えてチャンピオンにしてあげた。
の3つを比べると、結果は同じでも(1)の描き方が僕は好き。アメリカ映画は根底にキリスト教思想があるから百歩譲って(2)でもOK。でも(3)まで行くとちょっと僕はついていけない。
僕は今回の「奇跡のシンフォニー」に(3)を感じた。人によっては(2)に感じるのかもしれないけど。
少年は音楽を通じて、信じる道を一途に進む。それ自体は積極的。
だけど、結果自体は「神棚からぼた餅」みたいな受動態。
「がんばったから結果がついてきた」というより「がんばったから神様が奇跡を起こしてくれました」みたいな。性善説過ぎるというか…。
清潔な部屋は好きだけど、無菌室は居心地が悪い。
マイナス面に字数を多く費やしてしまいましたが、総合的には満足です。
dygoの満足度:B(音楽は最高。泣きどころで泣けた。)

自己紹介

自分の写真
11/21生まれのA型
美しいウソが大好物
笑う門には福来たる~♪

DYGOに応援メッセージを送る!

名前

メール *

メッセージ *

ウソを検索

積み上げたウソ

人気の投稿

QooQ