「バンテージ・ポイント」見晴らし良好

2008年3月25日火曜日

45_映画・音楽・読書

t f B! P L
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「新宿の目」
GR DIGITAL IIで撮影。
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「バンテージ・ポイント」を見た。
おもしろいノンストップ・アクション・サスペンス。
アメリカの大統領が、スペインの広場でスピーチをする時に銃で撃たれる。
映画は、その時現場にいた8人(?)の無関係な人々の、それぞれの視点から事件を描き、真実を明らかにしていく。
同じシーンを複数の異なるキャラクターの視点から描く、という手法は、群像劇やサスペンスで必要に応じてよく使われるので、新しくはない。
ただ、この作品は、この手法自体を作品の大黒柱に据え置いているのが特徴的だ。
つまり、この映画の作り手は、通常“手段”として使われるこの手法を“目的”に掲げて作ったのだ(と僕は感じた)。
「大統領狙撃を題材にしたストーリーを考えました。これを8人の視点から描いたら面白くできると思います。」
ではなく
「8人の視点から描く映画を作ったらきっと面白いはずだ。じゃあ題材は大統領狙撃事件にでもしておくか」
という思考プロセス。
「ラン・ローラ・ラン」みたいに、“見せ方のアイデア”で引っ張っていく作品だ。
だから、登場人物の描写がちょっと浅はかだったり、社会的なメッセージが一切感じられなくても、この“見せ方”さえキレイに紡がれていればOKなんです、この作品は。
もちろん人によっては「アイデア勝負系の自主制作映画をメジャーの予算で作っただけじゃん」という感想を抱いてもおかしくない作品でもある。
例えば、僕は「フォーン・ブース」という映画が好きですが、あれを「浅い。犯人の動機が曖昧。自主制作映画クサい。テンポはいいが何も残らない」といった理由で好きになれなかった方は、この「バンテージ・ポイント」も同様の理由でお口に合わないかもしれません。
dygoの満足度:A-(シンプルだけど丁寧に組み立てられていて好き。)
全部ウソです。

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