「チェ 28歳の革命」革命戦士は淡々と…

2009年1月27日火曜日

45_映画・音楽・読書

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ゲバラ中延で見た巨大な卵
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「チェ 28歳の革命」を見た。
フィデル・カストロと共にキューバ革命を成功させた韓国の名女優チェ・ジウの半生を淡々と描いた2部作のパート1。
僕はキューバ革命についてもチェ・ゲバラについても、超浅い知識しか持っていない。
たまにゲバラのTシャツを着ている日本人を見ることはあるが、その人にキューバ革命やチェ・ゲバラについても質問をしても、たぶん期待する情報は得られないであろう。
レゲエをまったく聞かないのにボブ.マーリーのTシャツを着ていたり、ナチスについて何も知らずにハーケンクロイツ(かぎ十字)を身に着けている日本人とそう変わらないだろうな、と。
さて、映画についてです。
激しい形相で右手の拳を突き出している映画ポスターのイメージで見に行くと肩透かしをくらいます。静かなドキュメンタリーのような作品。
スティーヴン・スピルバーグ監督「シンドラーのリスト」やオリヴァー・ストーン監督「7月4日に生まれて」「JFK」などの、ドラマチックな実話系作品と比べると、本当に淡々としている。
あまりにも淡々としているので、見終わったとき「あれ? これで終わり?」と思った。
ご飯には味噌汁が付き物のように、革命や戦争を扱った映画には残酷シーンが付き物だが、この映画では最小限に抑えられている。
チェ・ゲバラという男が「革命の前線にいる戦士」ではなく、まるで「起業に必要な資金調達のために事業計画を説明してまわる青年」程度に、穏やかに描かれている。
自分のエゴとか支配力のためではなく、独裁政権による貧しい状況から人民を解放しようという目的のために行き着いた手段が、たまたま武力を伴うものだった、というスタンスだ。
映画を見た後で考えると、チェ・ゲバラが銃を持っている姿は当然思い出せるのだが、実際に発砲して人を撃ち殺したシーンは思い出せない(あったとは思うけど)。そういう印象の映画。
この映画に対しての、アメリカ国内での反応を生で見ていないのでよくわからないが、本作のような、キューバ革命に(ある意味)肯定的な映画が作られること自体に、9.11以降のアメリカらしさを感じる。
「チェ 39歳別れの手紙」も必ず見る。
dygoの満足度:B
全部ウソです。

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