「デジャヴ」金のデンゼル銀のデンゼル

You'd better have some K-Y. You're gonna need it.
トニースコット監督、デンゼル・ワシントン主演っていうだけで、もうたまらない。
すげー面白かった。
デンゼルが、ある爆破テロの犯人を追う、というお話。「バタフライ・エフェクト（2004年）」のように、タイム・トラベル的なSF設定が出てくるのだが、そこで展開されるドラマは、非常に現実的な刑事サスペンス。
デンゼル・ワシントンは本当に素晴らしい俳優だと思う。奴隷、警官、ボクサー、普通の父親など、何を演じてもそのキャラに完全になりきっている。「俳優なんだから当たり前じゃん」と言われそうだが、デンゼルの場合は、ちょっと怖いぐらいの説得力。
さて、ハラハラドキドキの素晴らしい作品ですが、ツッコミどころが2点。
・ヴァル・キルマーがただのデブなアメリカンオヤジになっていたのがショッキング。同じくトニー・スコット監督の「トップガン」でトム・クルーズのライバルを、そして「バットマン・フォーエバー」でバットマンを演じたあの2枚目俳優が…。アイスマンというよりアイスクリームマンだ。これは悲しい。
・映画の舞台はニューオリンズ。エンドクレジットで「ハリケーン・カトリーナの犠牲者となったニューオリンズの人々に捧げる」と出る。ところが、映画中でデンゼルが犯人を追いかける大迫力のカーチェイス・シーンで、一般人の車が何台も巻き込まれてボコボコになる。それって…どうなんでしょう？ 間違いなくニューオリンズの一般人が数人即死してます。
ところで、デンゼルって今年で53歳なんですね。全然そう見えない。
dygoの満足度：A（2007年に見た映画のベスト10に確実に入る）